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出荷増と販売価格上昇で売上高8・1%増の263億円 鳥越製粉12月期決算


週刊経済2024年2月20日発行号

コスト増加で経常利益は7・6%減

製粉業大手の鳥越製粉㈱(福岡市博多区東比恵、鳥越徹社長)の2023年12月期連結決算は、売上高が前期比8・1%増の263億8500万円、経常利益が同7・6%減の13億8300万円で増収減益だった。
昨年4月に実施された輸入小麦の政府売渡価格引き上げに伴う製品価格の値上げにより、主力の製粉事業、食品事業がいずれも増収となり、連結での2けた増収をけん引した。特に製粉事業は業務用小麦の出荷数量増加と値上げが重なり、売上高は前期比14・4%増の120億5500万円と好調だった。食品事業の売上高は、同4・3%増の74億3200万円。精麦事業の売上高は同4・5%増の53億8700万円だった。一方、収益面については、原材料価格の上昇や輸送費、電力費をはじめとする各種コストの増加により経常利益、営業利益は減益となった。ただ、最終利益については、投資有価証券売却益等、特別利益の計上により同3・7%増の9億6600万円となっている。
今期の予想では、売上高は前期比6・1%増の280億円、経常利益は同20・8%増の16億7000万円の増収・大幅増益を見込んでいる。