NEWS

共創ロジスティクスパートナーシップ協定を締結 久原本家グループとヤマト運輸


週刊経済2022年8月9日発行

サプライチェーン全体の最適化に向けて

だし・調味料を中心とした総合食品メーカーの久原本家グループ(糟屋郡久山町、河邉哲司社主)とヤマト運輸㈱(東京都中央区、長尾裕社長)は7月5日、原材料の調達から販売までサプライチェーン全体の最適化に向けた「共創ロジスティクスパートナーシップ協定」を結んだ。
両社は北海道内のヤマト運輸のミドルマイルネットワークを活用し、6月から本格稼働した久原本家食品北海道工場の原料調達に関わる物流を構築。「販売店舗」や「流通店舗」、「通販」向けの各サプライチェーンを統合し、福岡と北海道の両製造拠点から全国の顧客に向けた商品供給の最適化を進める。さらに、通販サイトで購入した商品の配送までのリードタイムの短縮、店舗への納品方法の改善によるスタッフの接客時間創出などを通じてEX(従業員満足度)の向上や久原本家ポイントサービス約130万人の会員顧客に対してのCX(顧客満足度)向上を図る。
今回の協定の合意点は次の4点。①最適なサプライチェーンの構築(チャネル・商品ごとで個別最適となっていたサプライチェーンを統合し、福岡・北海道の両製造拠点から全国に向けた最適なサプライチェーンを構築)、②タイムリーな供給を実現する物流体制の構築(全国34の販売店舗および取引のある流通店舗、公式通販サイトで販売する商品、工場で使われる原料や資材1万点超の在庫を一元管理。特に販売物流においてはチャネル間の在庫を流動化し、需要や状況に合わせた最適な輸送方法をコントロールし、必要分のみを各拠点・店舗へタイムリーに供給する物流体制の構築)、③原材料調達のための効率的なスキームの構築(ヤマト運輸のミドルマイルネットワークを活用し、北海道・福岡の工場向け原材料調達の効率的なスキームの構築)、④持続可能性のあるオペレーションの実行とCO2排出量の削減(地球環境に配慮した持続可能性のあるオペレーションの実行と商品配送にかかるCO2排出量の削減)。