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六本松跡地開発が事業終盤へ JR九州


進ちょく率は約85%

JR九州株式会社(福岡市博多区博多駅前3丁目、青柳俊彦社長)が開発を手がける福岡市中央区六本松の九大跡地エリアでは、3月に分譲開始したMJR六本松の入居が進む中、商業ビル「六本松421」と、高齢者住宅施設「SJR六本松」の工事が終盤を迎えており、事業進ちょく率は約85%となった。

六本松421は1階にスーパーマーケットやドラッグイレブン、食品を中心とした販売店が入居し、2階には蔦屋書店と学童保育所、九州大学法科大学院が一画に入居する3階から6階までの3フロアには、一時閉店し移転した福岡市科学館がリニューアルオープンする。1~2階の外装や内装は最終段階で、完了次第、テナントごとの整備に着手する。

併設するSJR六本松では、1階が六本松421と共同フロア、2階は皮膚科や内科、などのクリニックゾーン。3~15階は住宅施設で、共用施設やケアセンターを設備しているほか、大濠公園を一望できる屋上や各部屋のベランダに木や花を植え、憩いの場を形成した。7月末の引き渡しを予定し、各部屋の内装が完了、共同スペースの設備に取り掛かっている。両ビルを合わせた延べ床面積は約3万7000平方m。

事業開発本部開発部都市開発プロジェクトの福田裕子さんは、「工事は予定通り、順調に進んでいる。今後このエリアは人々の生活の一部として、また、休日の出かけ先として、重要な拠点となる」と話している。

同事業は15年11月に同社が土地を取得、15年3月から開発に取り掛かった。同エリア全体の事業終了は今秋予定。MJR六本松は1階が商業施設、2~14階が分譲マンションで延べ床面積は約4万3590平方m。総戸数は351戸。1階のテナントは一部が4月末にオープンし、残りも秋に向けて順次開業する。

2017年5月16日発行