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公共工事減少で売上高は9・6%減  ヤマウ    補正予算などの反動減も響く


 コンクリート製品製造、販売業の株式会社ヤマウ(福岡市早良区東入部5丁目、中村健一郎社長)の15年3月期連結決算は、売上高が前期比9・6%減の207億2700万円、経常利益が同40・0%減の8億8700万円で3期ぶりの減収減益となった。
 情報機器販売や環境関連商品の販売事業、コンクリート構造物の点検・調査の請負業務は伸びたものの、公共工事の減少で主力の土木製品群を中心としたコンクリート製品の販売が落ち込んだほか、水門・堰の製造・施工、保守事業も補正予算などの反動減が響き、3期ぶりの減収。利益面ではコンクリート部材をあらかじめ工場で生産し現地で組み立てる「プレキャスト工法」の推進による生産性向上やコスト削減強化に努めたが、営業利益は44・4%減の7億9800万円、純利益は30・4%減の5億9500万円でともに減益となった。
 今季は売上高が1・3%増の210億円、経常利益が1・4%増の9億円の増収増益を見込んでいる。
 同社では「今季は引き続き大型分割カルバートの開発などによる技術・提案力の強化に取り組むとともに、生産性・採算性の向上による収益力アップ、製品供給体制の強化やグループ会社内の情報共有化などによる営業力強化に取り組み利益確保に努めたい」としている。