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八幡西・黒崎の複合施設コムシティに物販・飲食16店舗  西日本鉄道    売上目標は12億円


 西日本鉄道株式会社(福岡市中央区天神1丁目、竹島和幸社長)は4月2日、JR黒崎駅そばの複合施設「コムシティ」(北九州市八幡西区黒崎)のリニューアルオープンに合わせて、管理・運営する1階から4階までの商業フロアに物販や飲食など16店舗をオープンする。売上目標は平年度12億円。
 コムシティは商業フロアのほか、八幡西区役所や西部市税事務所などの行政サービス施設が入居する複合施設で、1階はバスセンターや筑豊電気鉄道の黒崎駅前駅に直結するなど、北九州市西部の重要交通拠点となっている。同社は、「子供からお年寄りまで、幅広いお客さまが気軽に立ち寄れる、生活利便施設」をコンセプトに、商業フロアに日用雑貨「セリア」やドラッグストア「マツモトキヨシ」、コンビニエンスストア「セブンイレブン」などの物販店と長崎ちゃんぽん店「リンガーハット」や天丼専門店「てんや」などの飲食店を誘致。行政サービス施設や公共交通機関の利用者の日常生活をサポートするとともに、9~12階で営業中の同社グループ運営のビジネスホテル「西鉄イン黒崎」宿泊客の利用も見込む。
 商業フロア「ショップ&レストラン」の店舗面積は3265平方m。1階にセブンイレブンのほか、携帯電話「auショップ」やクリーニング・靴修理「クリーンネット・リペアランド」、飲食「炭火焼だいにんぐ わたみん家」、「黒崎駅整骨院」、2階にセリアや美容室「ブルーノ・リヴゴーシュ」、学習塾「個別指導塾スタンダード」が入居。3階にはマツモトキヨシやリンガーハット、てんやのほか、カフェ「タリーズコーヒー」やベーカリー「グラティエ」、保険代理店「ほけんの110番」、福岡銀行ATM、4階には飲食「サイゼリヤ」が入る。同社では、「コムシティ運営を通じて、北九州市の副都心・黒崎地区の活性化や利用客の利便性向上に寄与していきたい」と話している。
 コムシティは黒崎駅西地区市街地再開発事業として1998年12月に着工され、2001年11月に全面開業。しかし、03年6月に商業フロアを運営していた第三セクターが自己破産したのを機に9年間閉鎖状態だった。11年7月に市が高層棟の地下1から地上6階までと低層棟を購入。高層棟の地上1階から3階までの一部と低層棟を商業フロアとし、昨年6月に西日本鉄道を運営事業者に決定していた。敷地面積は1万3312平方m。建物は高層棟、低層棟、駐車場の3棟からなり、地上12階・地下1階建てで、延べ床面積が8万7647平方m。駐車場(市営)は約640台。
 4月2日に商業フロアのほか、地下1階にくろさき少年支援室とユースステーション、1階に黒崎歴史ふれあい館と子ども一時預かり室(子どもの館)、2階に若者ワークプラザ北九州・黒崎と九州国際大学サテライトキャンパス、3階に美術館黒崎市民ギャラリーや市民活動サポートセンター、北九州国際交流協会、八幡西生涯学習総合センター、5階に西部障害者福祉会館を開業予定。5月7日に4~6階に八幡西区役所、地下1階に第2夜間・休日急患センター、4階に西部市税事務所を開業予定。さらにハローワークやゴールド免許センターの開業も計画している。