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八女特産の竹を使った化粧品発売 三省製薬


九州大学などと共同開発

化粧品・医薬部外品の開発・製造・販売の三省製薬㈱(大野城市大池2丁目、陣内宏行社長)は4月19日、八女市で採れた竹に含まれる美白成分「竹幹表皮エキス」を配合した化粧品シリーズ「yame KAGUYA」の販売を開始した。
以前から竹の表皮に含まれる成分を研究していた九州大学と地域の特産物で化粧品開発を計画していた三省製薬、福岡県、久留米リサーチパークの産学官共同プロジェクトによってした商品化した。原料の竹は同市の特産品「モクソウチク」。タケノコ栽培の㈱主計物産(八女郡立花町、主計高広社長)と提携して、無農薬栽培の竹1本から300gほどしか採取できない幹表皮を一つひとつ手作業で削り「竹幹表皮エキス」を抽出する。商品は、フェイスウォッシュ(100g・税別1800円)、フェイシャルエッセンス(80㎖・3200円)、ボディソープ(400㎖・2500円)、ボディローション(150㎖・2500円)の4種類。現在は、通信販売の「よかもん市場」で販売中だが、八女市を中心に県内の専門店や物産コーナーなど販売チャネルの拡大を目指す。
八女市では、日本一のタケノコ生産量を誇る一方で、管理が行き届かずに放置された竹林が問題視されており、同社では「売り上げの一部を竹林整備基金へ寄付し、森林保全や資源循環に役立てるとともに、特産物をつかった地域活性化に取り組んでいきたい」と話している。
同社は1962年設立。資本金8767万円、売上高28億5000万円。従業員数129人。

2019年6月4日発行