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八女市に人工光型植物工場 ハコブネ
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旧木屋小学校を活用
システム開発の㈱ハコブネ(福岡市博多区博多駅南1丁目、森淳社長)は4月13日、旧八女市立木屋小学校(同市黒木町木屋、2014年3月閉校)に人工光型植物工場をオープンした。
同社は17年8月にスマートアグリ事業部を開設し、いちごの水耕栽培に着手。18年12月には、事業拠点として台湾桃園に水耕栽培工場を設立している。今年1月に八女市と賃貸借契約を締結し、3階建ての校舎、全教室を借り受けて改修していた。施設名は「未来農業ラボ895」。IT技術により、室内で温度や水分を管理する完全閉鎖型の水耕栽培を展開していく。いちごのほかブロッコリーやにんにく、高麗人参などが栽培できる(森社長)という。まずは同社が自社でシステムを運用し農業の情報を蓄積、施設全体の設備を順次整えていく。常時2~3人のスタッフが常駐する。農業経験者などの雇用を強化し、運営スタッフの確保も進めていく考え。新規就農者に向けたサービス利用者の募集も開始する。基本料金は30ラック(約200㎡)で1千万円(設置料、システム利用料、月額使用料込)だが、生産物や数量などによって異なるため「お試しプラン」を考案中という。また、施設内にはカフェや研修・宿泊施設なども整備し、地域との連携も図っていく方針。森社長は「新しい農業スタイルの提案で、農業の活性化に貢献していく。並行して観光名所としての役割も担っていきたい」と話している。
同社は2008年創業、09年10月設立。資本金100万円。従業員18人。決算期は9月。森社長は粕屋郡志免町出身。1975年3月29日生まれの45歳。福岡大学工学部電子情報工学科卒。
2020年5月19日発行