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全駅で多言語案内サービスを強化 西日本鉄道
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来年度、主要駅で案内音声を多言語化
西日本鉄道㈱(福岡市中央区天神1丁目、倉富純男社長)は、ヤマハ㈱が開発した音のユニバーサルデザイン化支援システム「おもてなしガイド」を導入し、駅施設での多言語案内サービスを10月10日から天神大牟田線と貝塚線の全駅(一部の無人駅を除く)で順次開始する。
同システムは、言語や聴力の壁を越えて、誰もが案内放送の内容を理解でき、多言語でも情報を確認することができる「音のユニバーサルデザイン化社会」の実現を目指して開発されたもので、音声を文字情報化する多言語案内システム。駅利用者は、事前に無料の専用アプリをスマートフォンにインストールすると、各駅の窓口付近のスピーカーから発信される音声トリガー(音波)をスマートフォンに聞かせることで利用できる。各駅窓口に掲示する同システムの案内ステッカー周辺でアプリを起動すると、スマートフォンの画面に多言語で時刻検索や乗り換え検索のサイトにリンクしているトップページを表示。そのトップページからはお得なきっぷ情報や周辺の観光地情報の案内サイトを確認でき、訪日外国人も安心・快適に鉄道サービスを利用できるという。
同社では、さらに災害や輸送障害などの緊急時における訪日外国人や聴覚障害者への案内手段を強化するため、来年度は主要駅で案内音声そのものの多言語化にも取り組む。同システムを活用して日英中韓の4カ国語音声による案内を放送し、スマートフォンへ文字で情報発信することで、より安心・安全に鉄道サービスを利用できる環境を整備する。
2018年10月23日発行