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全面増改築の第一期工事が完了  久山療育園    生活棟や通園施設・交流ホールを拡充


 重症心身障害児施設の久山療育園(糟屋郡久山町大字久原、川野直人理事長・宮崎信義園長)が、昨年11月から進めていた全面増改築の第1期工事が9月21日に完成した。
 開園30周年を記念して進めているもので、1期工事では西側と南側部分の増改築を進め、入園者の生活棟や地域交流ホール、また在宅者の通園訓練室のスペースを拡充した。改築面積は5,177平方mで、地階は厨房・浴室・脱衣室、1階は通園訓練室・地域交流ホール・診察室・薬局・レントゲン室・ベッドルーム14部屋・浴室・食堂・事務室、2階は食堂談話室・ボランティア室・会議室・スタッフルーム・医局・訓練室・園長室・理事長室・法人会議室・中央図書室・生理機能検査室・言語療法訓練室・食堂談話室など。9月24日に実施した開園祭では保護者や地域住民に新園舎を公開し、9月27日に2階の入園者が新しい施設に移動した。
 2期工事では、東側の事務所をベッドルームに替えるなど、1階にベッドルーム7部屋・ナースステーション詰所・食堂・浴室・更衣室・観察室2部屋、2階には更衣室・研修室・家族寝泊室を設ける。2期工事は来年5月に完成し、東側半分に運動場を作るなどすべてが完了するのは来年8月末。完成後は延床面積が従来の1.7倍の6,780平方mになる。建築資金は自己資金で、そのほとんどが全国のキリスト教会関係者や市民からの献金・募金によるもの。
 志満事務局長は「多くの皆様のご協力がありここまで来ることができた。感謝したい」と話している。
 同園は1976年開設、現在の入居者は80人で平均年齢は35歳。在宅支援として短期入所(泊まり)3人、日帰り短期が4人、通園者数は1日15人。職員数は120人。