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全長18mの連節バス試行走行開始 西日本鉄道 2台導入、9月以降循環ルートに
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西日本鉄道株式会社(福岡市中央区天神、倉富純男社長)は8月8日から、新たに導入した「連節バス」に乗客を乗せての試行走行を開始した。
福岡市とともに、都心部の交通渋滞緩和を目指す「都心循環BRT」の構築を目指す取り組みの一環で、従来の普通大型バスよりも大量輸送が可能な新型車で、都心部バス網の再編を進める。導入した連節バスは、シャーシはスウェーデン、ボディはオーストリアのメーカーの製品を採用し、価格は1台約1億円。全長は18m従来型バス(11m)の約1・6倍、定員は立席も含め133人で同1・7倍。2台の車両を蛇腹で連結したような外観が特徴。
従来の2扉ではなく3扉を採用しており、車内はバリアフリー対応のほか、車いすやベビーカーの専用スペースを設けている。前半車両と後半車両の「内輪差」が発生しない設計となっており、全長は長くなったが、従来型バスが曲がれるカーブならば問題なく曲がれるという。また、バス後方には安全確認のためのカメラを搭載している。
導入に先駆け昨年から、夜間、昼間の試走と乗務員の習熟訓練を繰り返してきた。まずは2台を導入し、来年度までに6台導入する予定。現在は試行走行のステップ1として、天神~WF間、博多~WF間をそれぞれ直線上で往復するルートを走っているが、9月以降は天神、WF、博多間を循環するルートを走行する。停車間隔は通常のバスと異なり、1停間の距離が長く主要なスポットを抑える形となっている。将来的には15台を導入し、10分間隔・両周りで循環する体制を目指す。同社担当者は「将来的には連節バスの専用走行空間を設けられるよう、福岡市と協議を進めていく。大量輸送性、定時制に優れる鉄道に準ずる循環型交通システムに成長させていきたい」と話している。