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全国初、古民家の購入・リフォーム対象の住宅ローン 西日本シティ銀行


週刊経済2022年2月8日発行

全国古民家再生協会の鑑定を活用

㈱西日本シティ銀行(福岡市博多区博多駅前3丁目、村上英之頭取)は2月1日、全国初となる古民家の購入・リフォームを対象とした「NCBヴィンテージ住宅ローン」の取り扱いを開始した。
これは、従来の住宅ローン審査における古民家の価値を反映できないという課題を、一般社団法人全国古民家再生協会(東京都千代田区内幸町、杉本龍一理事長)が耐久性や希少性、文化的な住環境の保存などの総合的な判断で鑑定した資産価値を活用することで担保評価を補完するというスキームを構築し、古民家を購入・リフォームしたいというニーズに幅広く応えるもの。
同ローンの使いみちは申込人が済む古民家の購入・リフォーム資金。申し込み金額は100万円以上1億円以内(1万円単位)。 返済期間は2年以上35年以内(1年単位)。利用できる人の条件は申し込み時や契約時の年齢が満20歳以上満65歳未満で、完済時の年齢が79歳未満の人など。担保として土地・建物に対して保証会社が第一順位の抵当権を設定する。適用金利は年1・475%(変動金利・保証料別)。保証会社は全国保証㈱。
古民家は伝統的な構法で造られ、免震性能が極めて高い構造のものも多く、適切なメンテナンスで長期間にわたって住み続けることができるため、「購入して住みたい」「住みやすくリフォームしたい」というニーズがありながらも、法定耐用年数や築後年数を算定基準の一つとしている住宅ローンの担保評価では、古民家の価値を算出できないという課題があった。