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児童見守りサービスが福岡市で採用 ottaと九州電力


市内の私立・公立小学校で導入

位置情報サービスの企画・開発業の㈱otta(福岡市中央区天神3丁目、山本文和社長)と九州電力㈱(福岡市中央区渡辺通2丁目、池辺和弘社長)が共同開発した見守りサービス「Qottaby(キューオッタバイ)」が、福岡市が新たに取り組む児童見守りサービスとして採用された。今年10月から順次開始し、3年以内に市内全域の小学校での導入を目指す。
子供が行方不明など何らかの事件に巻き込まれた際、位置情報を警察に提供することでいち早い捜査や解決につなげる狙い。福岡市の私立・公立小学校に通う生徒約8万5000人に無償で小型端末を持たせ、その位置情報を電柱などに設置された基地局が受信することで、どの場所をいつ通過したかを把握できるようにする。また、専用の「見守りアプリ」をスマートフォンなどにダウンロードした人とすれ違った場合も、スマホのGPS機能を参照して情報を提供することができるという。端末の配布は無償だが、端末を活用して保護者向けに子供の位置確認ができる有料サービス(月額480円)も用意する予定。山本社長は「2年前から福岡市で実証実験をしており、その実績と近年の子供を巻き込む犯罪の動向などを市が判断し、今回の導入に至った。現在市内のPTAの方々と基地局の設置場所について協議している」と話している。

2019年7月23日発行