NEWS

光触媒活用の実験装置、新型コロナで有効性を確認  アイクォーク


自社開発の空気浄化装置内に採用

電子機器の受託設計・製造、自社商品開発などを手掛けるアイクォーク㈱(志免町南里6丁目、立石憲治社長)は11月17日、自社開発の空気浄化装置に採用しているリアクター(反応器)を再現した実験装置で、新型コロナウイルスに有効性があるという実験結果を発表した。
リアクターは管状の光触媒に殺菌灯を内蔵したもので、この構造を再現した実験装置を使ってウイルスに深紫外線を照射、不活化(感染性を失わせること)率を測定した。評価試験は山口大学(共同獣医学部獣医微生物学教室早坂大輔教授・下田宙准教授)と共同で実施。不活化率は、深紫外線10秒照射後に99・97%以上、1秒照射後に99・96%、0・2秒照射後に99・44%、0・1秒照射後に99・35%となった。立石社長は「実際の使用環境とは異なるが、瞬間的な照射で不活化の効果が得られたことは、浄化装置内を通る空気中のウイルスのほとんどを不活化することを意味する」と話している。
同社は2000年9月設立。資本金は1千万円。

2020年12月1日発行