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健康食品事業の黒字転換で増収増益 室町ケミカル中間期


週刊経済2022年2月1日発行

経常は47・4%増

医薬・化学品製造・販売などの室町ケミカル㈱(大牟田市新勝立町、青木淳一社長)の2022年5月期中間決算は、売上高が前年同期比13・1%増の28億794万円、経常利益が同47・4%増の3億2366万円で増収増益となった。
事業別では医薬品事業において、主力製品である高カリウム血症改善剤向け原薬や抗てんかん材向け原薬の売り上げが堅調なことに加え、新規加工案件や少量合成案件の獲得が想定より前倒しで進捗しており、売上高は前年同期比7・1%増の13億6372万円、営業利益は同3・0%増の2億7824万円。健康食品事業では通信販売会社へのOEMゼリー取引が好調で、Tパウチ・ショットタイプ製品についても新規案件獲得が増加していることで、売上高は同28・0%増の4億8798万円、前年同期の営業損失4065万円から営業利益4024万円に黒字転換した。化学品事業では大型装置案件受注やイオン交換樹脂販売における新規大口顧客獲得で売り上げ増加。一方で、前期好調だった医薬品製造向けや半導体関連向け製品は需要に落ち着きが見られ、自社加工品と比べて利益率の低い仕入れ商品の割合が増加したことにより、売上高は同15・5%増の1億2855万円、営業利益は同66・1%減の476万円となった。
中間決算は想定を上回る数値となったが、人材採用や販売・研究開発活動への積極投資を予定していることや、昨今の原材料高等や為替、物流などの状況において不確定な部分が多いことから通期予想は修正なしで据え置く。
通期の売上高は4・6%増の51億7200万円、経常利益は12・5%増の3億8100万円を見込む。