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健康寿命を延ばす住宅を発売 芙蓉ディベロップメント


週刊経済2022年8月2日発行

バイタルスコアで異常を感知

注文住宅・戸建て住宅を建築、販売する芙蓉ディベロップメント㈱(福岡市博多区山王1丁目、前田俊輔代表取締役)は8月1日から、科学的根拠に基づいた健康寿命を延伸する住宅を発売する。
商品名は「健康寿命延伸住宅Ⓡ」。芙蓉グループとパナソニックビルダーズグループ、慶応義塾大学の伊香賀教授が連携し、全国70棟で血圧の低下などを検証し、健康寿命延伸住宅を開発・事業化した。新商品の住宅は、疾患予防、健康状態の異常値の早期発見、行動変容に効果があるという。疾患予防では、住宅に樹脂サッシや高性能断熱材を使用し、温湿度センサーで感知、エアコンで湿度・温度をコントロールさせることで、血圧低下に効果がある。また、住人が血圧測定や体温測定をすることで、自動でスマートフォンやタブレットのシステムにバイタルが記録、管理され、同社グループが開発したシステムのAIが個別に分析し、異常値を早期発見する。健康状態に異常がある可能性が高い場合は、住人の家族に連絡が入り、医師にも相談できる。システムには日々の運動や食事の管理なども記録でき、モチベーションアップや行動変容に繋がる。新商品は、現在、パナソニックビルダーズグループに参画する工務店5店舗から販売、価格は工務店によって異なる。
前田代表取締役は「住宅の強さが構造計算で可視化されるように、当社の住宅内の健康もバイタルなどの指標で可視化される。現在、日本人の平均寿命は男性80歳、女性87歳だが、日常生活に支障をきたさない健康寿命は男性72歳、女性74歳と言われている。当社の特許技術を持つシステムを使用した住宅を展開することで、健康寿命延伸を促進していきたい」と話している。
同社は1986年2月設立。グループに病院・介護施設、システム開発を持ちそのノウハウを商品開発に生かしている。資本金は4500万円。