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個人事業主向け自動ドア販売を本格展開   オリエント産業   ブランド名は「アクト」


 ステンレス鋼製建具の開発および設計、製作、施工事業、自動ドア、電気錠の販売、施工・保守サービスを展開するオリエント産業株式会社(福岡市中央区舞鶴一丁目、山路信毅社長)は、七月から個人事業主を対象とした片引き専用自動ドア開閉装置「アクト」の販売を本格的に始めた。
 同社では、これまで売上全体の約八割を官公庁や教育機関、病院、各種福祉施設など公共性の高い施設受注工事で占めていたが、大型公共事業の減少に伴い民間需要を主体とした自動ドア部門の販売を強化することで、新事業領域の開拓および新ブランド「アクト」の知名度向上を図るもの。
 同製品は「ナブコ製自動ドア」を採用しており、片引き開閉タイプで電気式マイコン制御、部品の構成数を減らした「単一機能思想設計」による低コスト化およびシンプルデザインが特徴。今後は主にレストランや各種飲食店など店舗用自動ドアを対象とした設計、製作、施工事業など総合トータルプロデュースを九州一円および関東・関西首都圏で展開する。同社では「新ブランド・アクトの魅力を積極的に発信し、将来的には当社の新たな柱として確立していきたい」と話している。

 日本カバ社と共同で防犯サービスを展開
 
 また、同社は今年七月一日付で「入退室管理システム」を導入したセキュリティーサービスを始めた。
 これは、企業および個人を対象とした各種情報管理の徹底、情報漏洩、コンピュータウィルス防止の必要性を背景に、鍵錠の専門メーカー・日本カバ社株式会社(神奈川県横浜市、加藤海士郎社長)と共同で「入退室管理システム」を活用した防犯機器の販売、付随するセキュリティーシステム設備を提案するもの。
 同サービスは従来の電機錠制御だけでなく、各種防犯センターとの連携を構築することで建物全体を防犯する「アクセスコントロール」に基づいた非接触型ICシステムを採用しているのが特徴。同社では、今年六月にスタッフ七人で構成した「ワーキンググループ」を組織しており、主に病院施設や各種オフィスを対象としたソリューション提案を九州一円で展開する方針。
 同社は一九五〇年十一月設立、資本金は五千万円、従業員数は百八十人。〇四年三月期の売上高は五十億円。

2005.07.20発行の速報誌『週刊経済』より