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保険適用拡大受け新型手術ロボを導入 福岡赤十字病院


投資額約4億円

福岡赤十字病院(福岡市南区大楠3丁目、寺坂禮治院長)は4月2日、最新型の手術ロボ「ダビンチ Xi」を導入した。
4月からロボット支援手術で、新たに肺がんや胃がん、食道がんなど12の手術で保険適用が認められるようになったことを受け導入した。この「ダビンチ」は米国の手術ロボット製造会社大手・インテュイティブ・サージカル社製のモノで、「ペイシェント」という4本のアームがついたロボットを操作ボックス「サージョンコンソール」で執刀医が遠隔操作しながら手術をする。ペイシェントの動きや術中の身体中の様子は、サージコンソール以外にも外部モニターがあり、3D画像としても閲覧できる。このダビンチを導入することでアームの精密な動きで高難度な手術に対応可能となり、手振れ防止など安全性も増す。患者にとっては、合併症の減少や入院期間の短縮、身体の負担軽減につながるという。
同院はこれら1セットを設備投資額約4億円で導入した。4月末から手術に使用され、若手医師向けの教育用にも活用する。寺坂院長は「導入したダビンチは第4世代の最新型。米国では3000台以上導入されており、福岡では大学病院や一部病院で200台ほどある。自己負担が軽減されることを受け今後急速に普及されることを予想している」と話している。

2018年5月8日発行