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保育版シェアリングエコノミーで業務提携 ten


東京のグローバルキッズと

保育施設の開園支援サービスの㈱ten(福岡市中央区大名2丁目、西村淳社長)は11月1日、関東を中心に保育所・学童保育施設を運営する㈱グローバルキッズ(東京都千代田区富士見、石橋宜忠社長)と保育版シェアリングエコノミー「えんマッチ」において業務提携をした。
保育版シェアリングエコノミーとは育児中の社員を支援する企業と企業主導型保育施設の空き枠をマッチングする仕組み。tenは福岡県や熊本県を中心に9件の保育施設の運営受託と66件の同施設開設支援の実績を持ち、業務提携で運営する受託保育施設や開園支援した施設への安定的な児童定員の確保や同施設の稼働率向上につなげる狙い。一方、グローバルキッズは現在、関東を中心に26施設に同サービスを導入しており、提携で九州での参画施設を一気に拡大する。また、同様の提携で他の地区でも参画施設拡大を図る方針。
今年9月7日付の厚生労働省の発表によると、同年4月の九州地区の待機児童数は福岡県が955人、熊本県182人、長崎県が157人になるなど、同地区においては依然として多数の待機児童を抱えているという。すでにtenが運営を受託する保育施設や開園支援を手がけた全施設に関しては、同サービスを導入済みで、今後は新たに開園支援などを手がける企業主導型保育園に、同サービスへの参画を働きかける。
西村社長は「企業主導型保育園の抱える課題解決のための一助になれば」と話している。
同社は昨年7月設立。資本金500万円。従業員47人。決算期6月。2014年から余剰施設の有効活用における保育園事業を手がけており、開業計画段階での補助金申請手続きサポートから資金調達、土地探し、保育士の人材募集、運営までの開業支援サービスを提供している。

2018年12月18日発行