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供給高609億円で2期連続減収 エフコープ生協
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週刊経済2023年7月19日発行号
利用者数は設立以来過去最高
エフコープ生活協同組合(本部・糟屋郡篠栗町中央1丁目、堤新吾理事長)の2023年3月期決算は、売上高に当たる供給高が前期比1・1%減の609億3900万円で2期連続の減収、経常利益に当たる経常剰余金が同9・4%減の23億7400万円の減益となった。
当期利益に当たる当期剰余金は、同28%減の16億800万円となった。減収の主な要因は、共同購入事業、店舗事業ともに供給高が前年を下回ったこと。前年度に続き、新型コロナウイルス感染症の影響で利用者数は前年を上回ったものの、一人当たりの利用高が前年から減少した。
23年3月末の組合員数は、前年に比べ1万1865人増加し55万4183人となり、4期連続で50万人を突破。利用者数は設立以来、過去最高を更新した。組合員出資金の総額は13億7300万円増えて243億2800万円。共同購入事業の週平均利用者数は1700人増えて20万7975人となったものの、1人当たりの平均週利用高は58円減って4537円だった。店舗事業の1日当たりの利用者数は192人増えて1万3563人で、1人当たりの平均利用高は13円増えて2152円だった。
今期の供給高は対前期比1・1%増の616億2700万円を見込んでいる。無店舗事業の供給高は同0・4%増の516億7800万円を見込む。店舗事業の供給高は同5・1%増の99億2500万円の見込み。経常剰余金は同66・2%減の8億200万円の見込み。個人別集品や各セットセンターからの支所までの配送にかかる物流費用に増加に加え、共同購入「えふ」制作費などや車輌の増車によるリース料などの増加により減益を見込んでいる。