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供給高517億円で増収増益  エフコープ生協    特別損失計上し赤字に


 エフコープ生活協同組合(本部・粕屋郡篠栗町、菊谷宗徳理事長)の2014年3月期決算は、売上高に当たる供給高が前期比2・0%増の517億1300万円、経常利益に当たる経常剰余金が同21・3%増の4億2700万円の増収増益だった。
 3期ぶりの増収で、主な要因は消費税増税前の駆け込み需要に伴う利用増と無店舗事業の配達日数が前年に比べて増加し、夕食宅配事業の全支所展開で利用が増えた。また、店舗事業では改修や利用しやすい売り場づくりを進め、一人当たりの利用額が増えた。無店舗事業は同2・3%増の411億9400万円で、店舗事業は同0・7%増の104億6300万円だった。利益面では増収に伴い2期ぶりの増益となったが、土地及び建物の減損損失に伴う特別損失を計上したため、当期損失金は4億8100万円となった。このため、資産再評価積立金を取り崩し、当期未処理損失金は2400万円となり、任意積立金を取り崩し次期繰越損失金は0円とした。
 2014年3月末の組合員数は前年より6885人増えて46万2907人。共同購入の週平均利用者は1364人増えて15万2377人で、一人当たりの利用額は10円増の4863円だった。店舗事業の1日当たりの来店者数は60人減って1万6632人で、1人当たりの利用額は25円増の1757円だった。
 今期は消費税増税の影響から、供給高が前期比1・1%減の511億3500万円、経常剰余金は事業経費の増加から同28・8%減の3億400万円を見込んでいる。また、当期剰余金は、店舗閉店に伴う行政からの補償金の発生に伴う特別利益などで、2億700万円を見込んでいる。