NEWS

  • 地域

供給高511億円で減収増益  エフコープ生協    経常剰余金52%増で黒字転換


 エフコープ生活協同組合(本部・粕屋郡篠栗町、菊谷宗徳理事長)の2015年3月期決算は、売上高に当たる供給高が前期比1・1%減の511億2000万円、経常利益に当たる経常剰余金が同52・0%増の6億4900万円の減収増益だった。
 減収の主な要因では、無店舗事業の共同購入事業で消費税増税以降の1人当たりの利用高が前年を下回ったことと、店舗事業で今年1月末に1店舗が閉店し、一部の既存店舗の1日当たりの利用者数が前年に比べ減少したことを挙げている。無店舗事業は同1・2%減の406億8300万円で、店舗事業は同0・8%減の103億7600万円だった。利益面では店舗の生鮮部門を中心とした商品管理の改善が進み、GPR(供給剰余率)が予算及び前年を上回って供給剰余金が増加。現場作業の見直しでパートタイマーの総労働時間が削減し、事業経費が減少したことで増益につながった。また、経常剰余金が前年を上回ったことや特別損失が減少したことなどで、当期剰余金は4億2100万円となった。前期は土地、建物の減損損失に伴う特別損失で、4億8100万円の当期損失金を計上したが、黒字に転換した。
 2015年3月末の組合員数は、前期に比べ4651人増えて46万7558人。共同購入の週平均利用者は1922人増えて15万4299人となったが、1人当たりの利用額は142円減少し4721円だった。店舗事業の1日当たりの来店者数は216人減って1万6416人で、1人当たりの利用額は39円増加し1796円だった。
 今期は、無店舗事業の共同購入事業で配達コマ数の増加やカタログ事業の商品企画の見直しで、供給高は前期比0・3%増の512億6500万円の見込み。一方、経常剰余金は事業経費の増加から同22・5%減の5億300万円、当期剰余金は同48・5%減の2億1700万円を見込んでいる。