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使用済みEVバッテリー循環システム構築へ 福岡県


週刊経済2024年7月10日発行号

7月2日にキックオフ会議

福岡県の循環型社会推進課は6月25日、電気自動車(EV)の普及を見据え、全国でも初となる使用済みEVバッテリーの資源循環システム「福岡モデル」構築に向けた官民参加型の研究会を発足した。
名称は「グリーンEVバッテリーネットワーク福岡(GBNet福岡)」。県、自動車メーカー、リサイクル業者などが参画し、使用済みEVバッテリーの回収、リユース、リサイクル、再製造に取り組む。工程は、使用済みEVバッテリーを回収し性能を診断、残存能力に応じて再エネ用蓄電池などにリユースする。再使用が難しいバッテリーからは、リサイクル技術を用いてレアメタルを抽出し、新しいグリーンバッテリーを製造する。
7月2日にはソラリア西鉄ホテル福岡でキックオフ会議と設立記念フォーラムが開催された。今後は各工程の課題分析や県内企業の技術を把握するほか、ロードマップ策定、中古バッテリーを用いた県内企業向け技術勉強会の開催などを予定している。