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使用済み紙おむつの高吸水性樹脂のリサイクル技術開発 トータルケア・システム
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日本触媒、リブドゥコーポレーションと共同で
使用済み紙おむつリサイクルのトータルケア・システム㈱(福岡市博多区井相田1丁目、長武志社長)、SAP(高吸水性樹脂)生産量トップの㈱日本触媒(大阪府大阪市、五嶋祐治朗社長)、大人用紙おむつの製造、販売を手掛ける㈱リブドゥコーポレーション(大阪府大阪市、久住孝雄社長)は11月5日、使用済み紙おむつに含まれるSAPの新たなリサイクル技術を開発したと発表した。
尿を吸収して膨らんだSAPは紙パルプの回収率を低下させたり、SAP自体を回収しても性能が低下しており再利用が難しいなどの課題があった。このほど開発した技術は、尿を吸収して膨らんだSAPに薬品を使い、浸透圧で脱水する処理を施して分離性を高め、紙パルプの回収率を向上させる。またトータルケア・システムの水溶化処理(薬剤を使用し、パルプや汚泥などを分離し回収する技術)のノウハウを生かし、SAPの性能低下を最小限に抑えて回収する。2021年度中に実証実験を開始する計画。今後日本触媒はリサイクル効率の高い素材と処理技術の開発、リブドゥコーポレーションは紙おむつに含まれる成分・機能面などの改善や、日本触媒の開発した素材を用いるなどリサイクルしやすい紙おむつの開発と処理技術の開発、トータルケア・システムは再資源化に適した設備、処理条件の検討・開発に取り組む。
2020年12月1日発行