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使用済み紙おむつのリサイクルで協業開始 トータルケア・システム
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住友重機械エンバイロメント、凸版印刷と
使用済み紙おむつの水溶化処理を手掛けるトータルケア・システム㈱(福岡市博多区井相田1丁目、長武志社長)は4月7日、産業水処理向けシステムを手掛ける住友重機械エンバイロメント㈱(東京都、永井貴徳社長)、凸版印刷(東京都、麿秀晴社長)の3社で使用済み紙おむつのリサイクルで協業を開始すると発表した。
高齢化が進み、紙おむつの生産量や使用量が増え、今後も増加することが見込まれる中、使用済み紙おむつから回収されるパルプやプラスチックなど再生可能な全ての資源をリサイクルするシステムの構築と施設の新設に取り組む。22年度以降の事業化と全国の自治体への採用を目指す考え。トータルケア・システムは自社リサイクルプラント「ラブフォレスト大牟田」(大牟田市健老町)にて、水溶化処理(薬剤を使用し、パルプや汚泥などを分離し回収する技術)で使用済み紙おむつから取り出した再生パルプを建築資材の原料として、プラスチックは燃料として活用するなど資源の再利用に取り組んできた。今回の3社協業事業では、リサイクル技術やノウハウの提供を担う。そのほか、住友重機械エンバイロメントが施設のプラント設計、凸版印刷が再生した資源の用途開発や活用、販売を担当する。長社長は「22年度を目途に県内にモデルプラントを建設し稼働させたい」と話している。
同社は2001年11月設立。資本金1億8500万円。売上高約3億円(19年9月期)。従業員18人。
2020年5月19日発行