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佐賀県伊万里市に2階建て賃貸アパート スマートコンサル


週刊経済2021年10月26日発行

内外装と家具家電に光触媒を施工

環境衛生用品の開発、販売、施工などの㈱スマートコンサル(福岡市博多区博多駅東1丁目、野口慎太郎社長)は9月16日、佐賀県伊万里市立花町に木造2階建てアパートの建設に着工した。来年1月初旬竣工予定。
コロナ禍でライフスタイルが変化する中、住宅に抗菌を施し、安心して暮らしていける住宅を提供していきたいとの思いで、同社が開発した光触媒製品「ko―kin(コーキン)」を内外装及び家具家電に施工する物件。「ko―kin」は今年5月に新型コロナウイルスの不活化効果が実証されたもので、室内では抗菌、抗ウイルス、消臭の効果を発揮するという。外装では外壁に光触媒を施工することで防汚のほか、雨が降ると、親水性で汚れを浮かせて洗い流すセルフクリーニングの効果があるという。建物名は「ko―kin.HOUSE(コーキン・ハウス)」。グループ企業の㈱リノリビング(福岡市南区、末竹泰典社長)が建築し、㈱アドバンス(粕屋郡新宮町、宮﨑祐一社長)が仲介、管理する。場所は松浦鉄道「伊万里」駅から徒歩5分。敷地面積は368㎡、木造2階建てで延べ床面積は283㎡。間取りは1Kで、1戸あたりの専有面積は1階が26㎡、2階が30㎡。総戸数は10戸。光触媒を施した家具家電(ソファ、マットレス、テレビボード、ローテーブル、ラグ、テレビ、洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、シェーリングライト)も設備。ターゲット層は単身の社会人。家賃は4万7千円~4万9千円。一度建築した建物に光触媒の施工を施す場合は足場代などで施工費用が高くなるが、建築前の内外装に光触媒の施工を標準化することで施工費用を抑えられる点も特徴。
同社は「光触媒を外壁にも施工したことで、建物の老朽化を防ぐことができ、資産価値の維持につながる。今後はグループ企業のネットワークを用いて、『ko―kin.HOUSE 』の建築を進める。今後は福岡市内またはその近郊で年内に3棟ほどの建築を予定している」と話している。
同社は、2016年8月設立。資本金100万円。従業員は2人。