佐賀県の九州アグリコール太良に１億円出資　福岡銀行

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佐賀県内出資第１号

㈱福岡銀行（福岡市中央区大手門１丁目、柴戸隆成頭取）は７月１２日、ＦＦＧ農業法人成長支援ファンドの案件として、茶葉生産加工の㈱九州アグリコール太良（佐賀県藤津郡太良町糸岐、吉田康剛社長）に１億円を出資した。

２０１５年に日本政策金融公庫と共同で設立した同ファンド（ＦＦＧ農業法人成長支援投資事業有限責任組合）の第４号案件。佐賀県内では初の事例。金融機関による農業法人への投資には法的な制限があるが、収穫物などから高付加価値商品をつくる六次化事業体がなくても、農業法人に直接出資できる同ファンドの特徴を生かして出資した。

出資を受けた九州アグリコール太良は、北部九州を中心に運送業を展開する吉田海運㈱（長崎県佐世保市）が農業分野に新規参入する際に設立した新会社。現在同町で１０ヘクタール分の茶葉を生産、加工しており、耕作放棄地を使って栽培規模を増やしている点などを高く評価した。同行では「ファンドの特徴を生かし、農事業者をサポートしていきたい」と話している

同ファンドは総額１０億円。福岡銀行が５億円、日本金融公庫と福岡キャピタルパートナーズ（福岡市）が残りの５億円を出資して設立した。１件当たり最大１億円まで出資が可能。

2017年7月18日発行