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佐賀など11生協がEVトラックを初導入 一般社団法人グリーンコープ共同体


週刊経済2024年1月23日発行号

計33台

一般社団法人グリーンコープ共同体(福岡市博多区博多駅前1丁目、日高容子代表理事)は12月中に佐賀、長崎など11のグリーンコープ生協で配送用EVトラックを導入した。計33台。
内訳はグリーンコープ生協ひょうごが10台、長崎、かごしまが各4台、ひろしま、しがまる(滋賀県)が各3台、おおさか、やまぐち、おおいたが各2台、さが、島根、おかやまが各1台。採用した車両は全て「日野デュトロZ EV」。最大積載量は1トンで、5時間の充電で100キロメートル走行可能。グリーンコープ生協ふくおかでは2022年9月から導入を始めており、すでに90台のEV車が稼働している。グリーンコープ共同体全体で2027年までに営業車、トラック含め約1300台全車両のEV化を目指す。一般社団法人グリーンコープでんき(同所、日高容子代表理事)が供給する、バイオマスや太陽光、水力や地熱などで発電された電力を使用する。そのほか脱炭素社会実現に向け、家庭ごみ削減に向けた4R(リフューズ、リデュース、リユース、リサイクル)やフードマイレージ、ドライアイスの使用をなくすために保冷用容器の改良、畜冷剤の研究などの活動に取り組んでいる。同法人では「グリーンコープの事業所で排出されるCO2の約3分の1が配送トラックから排出されている。CO2の排出を『完全にゼロ』にするため、今後もEVトラックの導入を強化していく」と話している。
同法人は1988年設立。九州、中国、近畿地方、福島県で16のグリーンコープ生協で構成されている。