NEWS

会社分割影響し売上高5・2%減の137億円 YE DIGITAL


週刊経済2022年5月31日発行

経常利益は11・4%減

システム開発の㈱YE DIGITAL(北九州市小倉北区米町、遠藤直人社長)の22年2月期連結決算は、売上高は前期比5・2%減の137億2500万円、経常利益は同11・4%減の7億2300万円で減収減益だった。
DX関連需要の追い風もあり、移動体通信事業者向け開発などが好調で、主力のビジネスソリューション事業の売上高は、前期比9・4%増の100億1600万円と前年を上回った。一方でIoTソリューション事業では、前々期に伸びた文教分野向けのインターネット・セキュリティ関連製品が需要一巡に伴い大幅な反動減となったほか、2020年7月に、工場自動化に関する事業を新設会社の㈱アイキューブデジタルに承継した「会社分割」の影響から、メカトロ機器向け組込開発やIoT製品の売り上げが減少。同事業の売上高は同30・3%減の37億900万円という大幅減収となり、前期連結減収にも影響した。利益指標も売り上げの減少が響き減益となり、最終利益は同37・0%減の4億300万円だった。
今期の業績予想は、売上高は前期比9・3%増の150億円、経常利益は同10・2%減の6億5千万円で増収減益を見込む。DXによるデジタル関連需要のさらなる拡大に期待を寄せている。