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企画畑の池辺新社長、「イノベーションで新たな収益源を」 九州電力
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新会長、新社長の人事を内定
九州電力㈱(福岡市中央区天神、瓜生道明社長)は4月23日、新社長に池辺和弘取締役常務執行役員が昇格する人事を内定した。瓜生社長は代表取締役会長に、貫正義代表取締役会長は相談役に就く見通し。就任は6月末の株主総会後。
瓜生社長の就任から6年が過ぎ、大きなテーマだった原子力発電所4基の再稼働への道筋もついたことで、若いトップへの交代を決めたという。瓜生社長は池辺氏について「視野が広く知識も豊富。現在の九電の方向性を設計したのは彼だと言えるくらい」と社長としての適性を説明。池辺氏の性格については「結構、楽観的に物を見る人。私が皆さんには言えないような大きなことを直言することも多い。ただ、これからの経営者は前を見る姿勢こそが大事だと思う」と評した。
新社長に内定した池辺氏は会見で、3月末に社長就任の打診を受けた際の感想について「自分に社長が務まるかどうかは分からないが、社会人である以上、命じられればそれに従うべきだと思うので、粛々と受け入れた」と振り返る。また、今後の経営の課題については、「九州で人口減が進めば、今後は電力需要が減っていく可能性も高い。電気事業以外の分野、特に最近一生懸命取り組んでいるイノベーションなどを活用し、新たな収益源を形作っていく必要がある」と方針を話す。経営企画の仕事に長く関わり、前年まではイノベーション事業を取りまとめていた。また、「瓜生社長は経営全般に精通したリーダーだったが、私はそういうタイプではない。不得意な分野は、周りの力を借りながら経営の舵を取っていきたい」とビジョンを語った。
池辺氏は大分県出身。1958年2月17日生まれの60歳。東京大学法学部卒。81年九州電力㈱入社。12年発電本部部長(発電統括)、14年経営企画本部部長(経営戦略)、16年執行役員経営企画本部副本部長兼部長(経営戦略)、17年取締役常務執行役員コーポレート戦略部門長。趣味は水泳とメダカの飼育。
瓜生氏は福岡県出身。1949年3月18日生まれの69歳。大阪大学大学院工学研究科産業機械工学専攻修了。75年九州電力㈱入社。09年取締役常務執行役員火力発電本部長、11年代表取締役副社長火力発電本部長、12年代表取締役社長。
2018年5月8日発行