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企業と個人の仕事マッチングサイト開設  西日本新聞社    東京都のランサーズと業務提携


 株式会社西日本新聞社(福岡市中央区天神1丁目、川崎隆生社長)は8月22日、仕事を依頼したい企業と仕事を受けたい個人をインターネット上でマッチングするクラウドソーシングのサイト「九州お仕事モール」を開設した。
 今回、国内最大手のクラウドソーシングサービス「ランサーズ」を運営するランサーズ株式会社(東京都渋谷区、秋好陽介社長)と業務提携し開始するもので、新聞業界初の取り組み。ランサーズのノウハウと西日本新聞社の情報発信力や地域ネットワーク力を生かし、九州での企業利用やフリーランサーの会員登録の拡大を推進する。同サービスの利用で、企業側は効率的な業務発注ができ、個人は時間や場所にとらわれない新しい働き方を実践できるようになるという。デジタルスキルを持つフリーランサーをはじめ、労働時間が限られた主婦や退職後のシニア層の仕事の機会拡大にもつなげる方針。今後はサービス利用事例などを交えたセミナーを開催し、来年3月までに個人8000人、企業2000社の登録数を目指す。
 九州お仕事モールは、企業側は登録後、報酬金額や募集期間など依頼したい具体的な業務内容をサイト上で提示し、個人(フリーランサー)からの提案を集う。その中から要望に合った提案を選び、依頼は無料で業務完了時に報酬を支払う。一方、個人は同サイト上で仕事を見つけ、企業側に選んでもらうべくベストな提案をする。提案が通り、依頼を受けると、業務完了後に報酬がもらえる仕組み。08年に開始したランサーズで長く活躍するフリーランサーが多数登録しており、安定に品質の業務が見込める。個人側は全国の企業から仕事を受注することを期待できるほか、企業側から高評価をもらうことで直接依頼がくることも可能となる。企業、個人双方ともサイト登録は無料で、成約時にシステム手数料が双方に発生する。運営はグループ会社の株式会社メディアプラネット(西日本新聞社本社内、吉村康祐社長)が担う。同社では「同サービスの利用促進で、地域経済の活性化や福岡・九州のIT事業振興に寄与することを目指す」と話している。
 メディアプラネットは1993年6月設立。資本金8000万円。13年度売上高
3億3939万円。