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仮設中間支柱の特許権を取得 日本乾溜工業
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週刊経済2024年5月1日発行号
施工時間の短縮に
交通安全施設、法面工事施工の日本乾溜工業㈱(福岡市東区馬出1丁目、兼田智仁社長)は3月15日、ワイヤーロープ式防護柵に使用する仮設中間支柱と防護柵の特許権を取得し、同製品の取扱いを開始した。
名称は「ミニッツポスト」、特許第7456059号。主に高速道路や高規格道路の暫定2車線区間の中央分離帯などに設置するもので、従来は本施工までの間、カラーコーンやそのほかの防護柵で対応してきたが、カラーコーンは正面衝突など重大事故につながる恐れがあり、また従来の防護柵は、事故は減少されるものの衝突があった場合、一旦ワイヤーを外すなど復旧に時間を要するといった課題があった。同社が開発したミニッツポストは、これまでの防護柵と同形状を保ちながら支柱のスリットを長くすることでワイヤーロープを外すことなく張ったまま2分程度で設置できるというもの。1033㎜の支柱を建込み、補強パイプをかぶせてボルトとキャップ、間隔材設置で施工完了になる。事故があった場合、現状復旧の短縮、早期に交通開放でき道路の規制時間が短くなるという。特許権取得により、同製品の拡販と九州地区中心に公共工事の施工実績拡大を目指していく。同社では「施工時間の短縮から建設業界全体の課題である生産性向上に貢献できたら」と話している。