仕事と子育て両立の５カ年計画始動　佐藤

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週刊経済2021年4月13日発行

２６年度までに有給取得率６割以上へ

内装材卸売業の佐藤㈱（福岡市博多区那珂４丁目、佐藤栄治社長）は４月１日から社員の仕事と子育ての両立を目指した５カ年行動計画を始動した。
「子育て社員にやさしい企業」を掲げ、全社員に諸制度を周知して働きやすい環境をつくる。計画期間は２０２６年３月３１日までの５年間。主に、育児、介護休業法に基づく育児休業や時間外労働、深夜業の制限、雇用保険法に基づく育児休業給付、労働基準法に基づく産前産後休業など諸制度を社内メールやｗｅｂ掲示板、自社ホームページに掲載するほか、出産や子育てによる退職者についての再雇用制度を実施し、職場復帰を希望する場合、優先しての再採用を明記する。また、過去２年間の実態調査により部署ごとにノー残業デーを決定していくなど啓発活動で、２６年３月までに年間年次有給休暇の取得率６０％以上を目指す。取得状況は社員向けｗｅｂ掲示板などで報告、また、達成できない部署は原因など部課長を交えて検討し取得率アップへ向け対策していくという。佐藤社長は「この数年社員の定着率が非常に良くなっている。百年企業として時代ニーズに応じた制度を自社で整え働き方改革を追求していく」と話している。
同社は１９１８年創業。資本金１千万円。売上高１０２億８４００万円（２０２０年８月）。従業員数１５８人。