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介護事業参入、日本ストロー買収など3展開を決定 三井松島産業 建機材事業は譲渡
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石炭販売の三井松島産業株式会社(福岡市中央区大手門1丁目、串間新一郎社長)は1月10日の取締役会で、介護事業に参入しサービス付き高齢者住宅2棟を建設するほか、ストロー製造の日本ストロー株式会社(東京都品川区)の買収、建機材事業を同業のコンフォート株式会社(東京都港区)に譲渡することなど、3事項を決定した。
経営の安定化を図る一環で、非石炭事業の新規事業化などを目指している。
介護事業では総額8億2000万円を投じ、2014年11月までに福岡市早良区の社有地にサービス付き高齢者向け住宅を2棟建設する。どちらも3月に着工し、10月に同区弥生2丁目で、11月に室見2丁目でそれぞれ事業を開始する予定。弥生2丁目の高齢者向け住宅は、3階建てで全26戸、通所介護事業所と訪問介護事業所を併設。室見2丁目の高齢者向け住宅は、5階建て全55戸で、居宅介護支援事業所を併設し、テナントとしてクリニックや調剤薬局が入居する予定。また両棟の運営会社として1月24日付で、100%子会社の「MMライフサポート株式会社」を立ち上げる。本社は三井松島産業と同所で、資本金は8000万円、社長は田中秀彦氏が務める。従業員は将来的に20人体制とする。
日本ストロー買収においては、2月3日、ジャパン・リカバリー・ファンド3(東京都千代田区)から同社の全株式33万300株を取得する。取得額は総額31億円。同社を傘下にすることで、ストロー事業を非石炭事業の柱の一つとし、海外市場や国内の介護関連業界への拡販などを狙う。日本ストローは2006年4月設立、資本金3億1000万円、2012年12月期売上高は38億1800万円、従業員160人。ストロー・包装資材の製造販売、食品容器・包装資材の輸入・ライセンス事業を展開している。
建機材事業は、2月17日付でコンフォートに譲渡する。これまで同事業ではキッチンカウンターや木製建具、輸入キッチン、ウッドデッキなど家具の備え付け事業を展開してきたが、事業整理を進める三井松島産業と、住宅・マンション用建築部材の販売を主力とするコンフォートとの間で合意し、事業移管するもの。譲渡額は1円。建機材事業の売上高は14億9700万円(13年3月期)。
同社では「3事項において、当期業績に与える影響は軽微。ストロー事業においては、来期以降フルに寄与していく」と話している。
同社は1913年1月設立、資本金は85億7179万円。2013年3月期連結売上高は840億円。石炭生産・販売業、メガソーラー事業、建機材事業、不動産事業、リサイクル・合金鉄事業などを展開している。出先は東京支社。関連会社は三井松島インターナショナル株式会社、三井松島オーストラリア株式会社など。グループ従業員は678人。