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介護事業に参入し排せつ処理装置を販売  FORDEL    初年度売上6000万円目指す


 システム開発業などの株式会社FORDEL(福岡市博多区博多駅前4丁目、石橋和也社長)は、4月1日から要介護者の排せつ物を自動で処理する自動排せつ処理装置の販売レンタルを始めた。
 介護事業に参入し、初年度で事業売上高6000万円を目指す。介護機器メーカーの株式会社スマイル介護機器販売(愛媛県)が開発した同商品「スマイレット安寝」の販売代理店となり、九州地区を中心に営業を展開する。ターゲットは医療・介護施設と被介護者のいる一般世帯で、介護施設や介護事業に参入する意欲のある企業などと代理店契約を結び、販売拡大していく考え。価格は59万9800円(税抜き)で、初年度で100万台を販売する見込み。レンタル料はひと月当たり4万円から4万5000円で、要介護度4・5の認定があれば介護保険適用となり1割負担で利用できるという。
 同商品は、寝たきりなど重度の要介護者に対する排せつ介護の負担軽減を目的に開発されたもの。使用方法は、同装置と、管でつながる専用カップを専用オムツに取り付け、被介護者に装着する。排便や排尿を自動で感知して汚水タンクのある装置に吸引し、排せつ後はウォシュレットのように温水洗浄、温風乾燥され、オムツ内の環境を快適に保つしくみ。装置に溜まる汚水は、定期的にトイレに流すことで処理できるため、介護時間や物理的負担が軽減できるという。石橋社長は「需要は高いはずだが、未だ認知されていない。積極的に営業を展開し、介護従事者、被介護者双方が快適に過ごせるよう認知度向上を目指す」と話している。
 同社は2008年8月設立、制作・運用・物流・管理コンサルティングや教育事業、服飾雑貨・コスメ企画生産などを展開。資本金は100万円、2013年7月期売上高は8300万円。従業員は10人。