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今期、九州内に中古PC店6店を出店   メディエイター   14年までに240店舗展開へ


 中古パソコンと介護・福祉機器の中古品(リユース品)販売、株式会社メディエイター(福岡市早良区西新5丁目、黒木英隆社長)は、今期中古パソコン(PC)店「パソコン中古市場」を九州内に6店舗新規出店する。
 14年までに全国の市町村に中古PC店を240店舗展開する計画の一環。6月10日に熊本市水前寺6丁目、7月1日に鹿児島市山下町に出店。続いて、9月に大分、10月に佐賀、11月に長崎、来年1月に宮崎に順次出店し、九州全県をカバーする。店舗面積は熊本店が100平方メートル弱、鹿児島店が83平方メートル。それぞれ投資額は1,000万円で、初年度売上高は熊本店が1億円、鹿児島店が8,000万円を見込んでいる。
 同社は元アプライド役員の黒木社長が03年8月に設立したベンチャー企業でパソコンの中古品を店頭販売と通信販売の両面で展開。前期までは通販が売り上げの50%を占めたが、従業員の研修および評価システムが確立したことから、多店舗展開を開始。前期の3店舗から今期はさらに出店数を増やし、売上高が前期比75%増の11億円、経常利益が同47%増の1億1,000万円を目指す。

 09年めどに東証マザーズ上場目指す

 また、09年をめどに東証のベンチャー市場「マザーズ」への上場を計画している。
 これは14年までに店舗網を240店まで拡大するための資金調達の手段として計画しているもの。09年3月期の決算をもって、上場を申請し、同年秋には上場したい意向。上場して得た資金をもとに、店舗展開を急拡大する。
 計画では上場申請直近の09年3月期は、約30店舗体制で売上高が25億円、経常利益が2億円以上を目標としている。その後、4年半で210店を新規出店し、2014年3月期で売上高100億円突破を目指す。 
 同社は03年8月設立、資本金2,000万円、社員数27人(パート等含めると54人)。06年3月期はテレビ通販の放映エリア拡大と3店舗を新規出店した効果で、売上高が前期比2.38倍の6億7,000万円、経常利益が同2.14倍の7,500万円と伸長。現在は福岡市内に4店舗を展開。設立時から「高齢化社会と情報化社会の橋渡し役」をコンセプトにしており、今後は介護・福祉機器の中古品にも力を入れる予定。
 黒木社長は宮崎県日向市出身。1967年5月15日生まれの39歳。熊本工業(現崇城)大学工学部電気工学科卒。寿屋の家電・PC売り場担当を経て、92年アプライドに入社、2000年取締役に就任(後に執行役員)。03年4月に同社を退社し、8月に株式会社メディエイターを設立。趣味はボーカル&ギター。