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今年度中の本格運用へ工事終盤に 小石原川ダム


ダム湖両岸の付け替え道路工事など

独立行政法人・水資源機構が朝倉市に建設中の小石原川ダムは、今年度中の完成に向け工事が終盤を迎えていることが筑後川上流総合管理所への取材で分かった。
現在、工事はダム湖両岸に整備される国道500号、林道などの付け替え道路工事をはじめ、ダム関連施設への土砂流入を防ぐための法面工事が行われているほか、周囲の環境保全などを目的とした植林工事などが進んでおり、年度末までに完了する予定。また、12月で開始から1年を迎える試験湛水は、11月18日時点で平常時最高水位の349メートルまで(貯水率90・5%)に到達しており、今後、洪水時最高水位353メートルまで引き上げ、24時間以上維持した後、最低位の279メートルまで水位を低下させ、安全性を確認する。
小石原川ダムは江川ダムの直上流に位置するロックフィルダム。堤体の高さは139メートルで九州一の高さ。総貯水量はペイペイドーム約30杯分の4千万㎥。洪水調整機能や県南地域の水道用水、異常渇水時の確保などを目的に建設される。16年4月に本体工事が着工、19年10月に本体工事が完了している。総事業費は1960億円。

2020年12月1発行