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今夏、カイコから試薬の原料開発に着手 KAICO


国内外製薬会社と提携目指す

カイコを使用して試薬、医薬品の原料を作る㈱KAICO(福岡市西区九大新町、大和建太社長)は今夏、初めて試薬の原料開発に着手する。
同社は九州大学(福岡市西区元岡、久保千春総長)の教職員らによる研究結果をもとに、ベンチャー企業の設立を目指す事業化検証プログラム「九大ギャップファンド」・第一号企業として今年4月に設立した。学術用カイコからワクチンなどの原料となるタンパク質を作ることができるものを探し、それらを試薬、医薬品の原料とするという。今後国内外の製薬会社と提携し精度を高め、薬の共同開発などをする計画で進めている。大和社長は「カイコは診断薬のほか再生医療などの試薬に有効。大学のシーズを活用し、今後5年以内にアメリカ、欧州の製薬会社を中心に10社と提携したい」と話している。

2018年7月31日発行