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人流回復期待で2期ぶりにマイナス幅縮小 九州・沖縄地区中小企業景況調査


週刊経済2021年12月21日発行

10月から12月期

(独)中小企業基盤整備機構九州本部(福岡市博多区祇園町、橋本大哉本部長)が3カ月ごとに実施する九州、沖縄地区の中小企業景況調査の全産業の業況判断DI(「好転」―「悪化」/2021年10月~12月期)は、前期差6・7ポイント改善のマイナス22・2だった。福岡県は3・5ポイント改善のマイナス21・7。
緊急事態宣言解除後の人流回復への期待感などで、2期ぶりのマイナス幅縮小になった。事業別では、製品や商品、原材料在庫の不足が続く製造業が1・8ポイント悪化のマイナス22・6と後退したものの、サービス業が12・1ポイント改善のマイナス20・6、卸売業が11・4ポイント改善のマイナス18・2、小売業が8・9ポイント改善のマイナス30・3、建設業が4・6ポイント改善のマイナス11・6と、4業種で業況が回復した。
同調査は中小企業基本法で定義する九州、沖縄地区の中小企業を調査対象に集計(11月15日時点)しているもので、今回で166回目。2850社に聴き取り、有効企業数2792社で、回答率は98%だった。