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人民元建て貿易決済業務の取扱を開始  西日本シティ銀行    九州の地銀初


 株式会社西日本シティ銀行(福岡市博多区博多駅前3丁目、久保田勇夫頭取)は、8月2日から九州の地銀では初めて中国・人民元建て貿易決済業務の取り扱いを開始した。
 今年6月22日に中国当局が発表した規制緩和措置によって、日中間の貿易決済について制限付きながら人民元建て取引が解禁され、顧客企業が中国の貿易取引先から人民元建て取引や、米ドルや日本円などから人民元に貿易決済通貨の変更を求められるケースが増加することを想定したもの。
 取扱対象となるのは、同行取引先の国内企業と中国企業との貿易決済取引で人民元建て取引が可能な取引。取扱業務は(1)中国への送金(輸入)や中国からの送金の受け取り(輸出)(2)信用状開設(輸入)や輸出手形取立て(輸出)(3)人民元建て外貨預金口座開設の3項目。人民元建て取引は、米ドル、ユーロ、豪ドルなどと異なり、中国政府などによって引き続き大幅な取引規制があるほか、取引の際にもさまざま条件がある。このため同行では、国際部グローバルビジネス・サポートセンターや各取引店への同取引の仕組みや留意点などの確認を推奨している。同行では「金融決済機能の多様化、高度化を通じ、地元企業の中国ビジネスにおける競争力向上を支援していきたい」と話している。