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人手不足で18年高卒求人数が過去最多 福岡労働局


前年の15・3%増

福岡労働局(福岡市博多区博多駅東2丁目)は4月27日、2018年3月に県内の高校、大学等学校を卒業した学生の求人、求職、内定率などの3月末時点の状況を公表し、前年度の高卒者への求人数が前年同月比15・3%増の1万7624人と過去最多を記録した。求職者数は同1・7%増の6852人となった。
人手不足が叫ばれる製造、建設、運輸・郵便業を中心に求人数が伸びた。運輸・郵便業は前年同月比39・5%増の1173件、製造は同20・4%増の4187件、建設業は同15・7%増の2311件だった。そのほか、高卒求人倍率は前年同2・57倍、内定者数は同1・7%増の6805人、内定率同0・1ポイント低下99・3%となっている。
また、大卒等の新卒者の求職者数は前年同月比0・4%減の2万1413人、内定者数は同0・4%減の2万189人、内定率は前年同月と同値の94・3%と前年並みの数字となっている。
同局は「今まで大卒、専門卒しか求人を出してこなかった企業でも高卒の求人を出しているところも増えている。業界的にも人手不足な建設、製造業を中心に今後も求人数が増える見込み。大卒の求人数は安定期に入ってきている」と話している。

2018年5月15日発行