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人工皮膚用いず頭皮感覚を実現した新発想カツラ 　 ウィズ　　　全頭カツラが16万8000円

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　インターネットで告知し、低価格カツラを全国各地の提携理髪店で販売している有限会社ウィズ（福岡市南区向野二丁目、宮崎弥生代表）は四月から、人工皮膚を用いずに頭皮感覚を実現した新発想のカツラを販売開始した。
　これまでのカツラは、分け目やツムジ部分だけに人工皮膚を用いていたが、「通気性が悪く、人工皮膚の部分だけしか分け目もつくれなかった」という。今回、同社が開発した商品は、カツラの裏地全体にメッシュ地の素材を用い、毛髪の植え方を工夫しているため、着用時に違和感がない。商品名は「フリースタイル・エア」で、短髪・長髪に関わらず、価格は部分カツラが十四万八千円、全頭カツラが十六万八千円。
　大手カツラメーカーは製品代の半分以上が広告宣伝費であることから、同社はインターネットでのＰＲに徹して販売。また、中国現地の世界最大級の専門工場との直接取引きにより中間マージンをカット、店舗を構えず全国に提携理美容室を増やして余分な地代や人件費をかけずに展開しているため、通常流通価格の半値以下の低価格を実現している。現在、全国に十二カ所の提携理髪店があるが、今年度中に提携先を二～三カ所増やしていくという。宮崎代表は「利益を確保しながら、少しずつ事業拡大していく。安価かつ商材も良いため、お客様に大変喜ばれるのが励みになっている」と話している。
　同社は二〇〇二年一月設立、資本金は三百万円。従業員数は三人。

2005.5.24 発行　週刊経済より