NEWS

京都郡苅田町にバイオマス発電所を建設 関西電力


2021年10月営業運転開始

関西電力㈱(大阪市北区、岩根茂樹社長)は、京都郡苅田町にバイオマス発電所を建設する。着工は2019年3月、2021年3月に営業運転開始を計画している。

昨春の電力小売り全面自由化によって従来の関西圏中心の営業地域を越えた参入を進め、それに加えて、2030年までに50万kWの再生可能エネルギー導入を目指す。場所は、北九州空港西側の周防灘に面した福岡県運営工業団地「新松山臨海工業団地」内。同団地の敷地面積は約40万7500㎡あり、そのうちの面積約5万㎡をすでに取得している。同所では出力約7万5000kWのバイオマス発電所を建てる計画で、実現すれば同社グループ単独としては朝来バイオマス発電所(兵庫県)に次ぐ2カ所目のバイオマス発電所。関西エリア以外では初となる。

燃料の種類は主に木質ペレットを中心とした海外バイオマス燃料。発電電力量は年間約4億8880万kWh。同所で発電した電力は九州電力(福岡市中央区渡辺通2丁目、瓜生道明社長)に売電する計画だという。同社は「再生可能エネルギーの導入を関西圏以外に推進し収益源の多様化を目指したい」と話している。

苅田町バイオマス発電所運営の新会社設立

また同社は、新松山臨海工業団地内で21年10月から運営予定のバイオマス発電所事業推進を目的とした新会社を今年11月中旬めどに設立する。

社名は「(仮称)バイオパワー苅田合同会社」。資本金は100万円(全額関西電力出資)。本社所在地は未定。代表には森 望・関西電力再生エネルギー事業戦略室長が就く。主に同発電所設備の保有、運転、管理や電力供給および販売などを担うという。

2017年11月7日発行