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二足歩行ロボットのアミューズ機を今冬発売  メカトラックス    初年度6億円の売り上げ目指す


 二足歩行ロボットを使ったアミューズ機を開発しているメカトラックス株式会社(福岡市早良区百道浜1丁目、永里壮一社長)は、今冬をめどに同商品の販売を開始する。
 同社が開発しているアミューズ機「ロボキャッチャー」は、「プライズゲーム」の一種で、二足歩行ロボットを操作し、制限時間内に景品を抱え上げて歩かせ、獲得口に投入するゲーム。現在商品化に向けた開発の最終段階に入っているという。この事業に関しては、福岡銀行と中小企業基盤整備機構が今年3月に設立した「九州技術開発ファンド」の第1号投資案件に認定されており、SPCが1億円の投資枠を得て、全体の運営を進めている。メカトラックスが企画・研究開発、デザインを株式会社空気モーショングラフィックス(福岡市中央区平尾5丁目、江口カン社長)、製造を株式会社プロデュース(新潟県長岡市、佐藤英児社長)、販売を株式会社アールエス(福岡市東区原田3丁目、神宮司憲人社長)が担当しており、現在アミューズ関係から数十台分の受注を得ているという。
 同商品は1台200万円ほどの価格を予定しており、永里社長は「現在は量産体制を構築中で受注制限しているが、体制が整えば年間数百台の量産が可能になる」として、事業の初年度となる来年9月末までに約300台、6億円の売り上げを目指すという。また、将来的には「市場規模から見て、1万台の販売も可能」と話している。
 同社は05年12月設立、資本金は1,000万円、従業員数は4人。
 永里社長は熊本市出身の36歳、九州大学大学院総合理工学府修了後、株式会社NEC入社、同社退社後、99年にネット系ベンチャー有限会社エイエンを創業、メカトラックス設立後に営業譲渡した。