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事業者に太陽光発電システムを無償提供 アズマ
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BCP拠点としても活用
太陽光発電の販売施工・建築板金屋根工事などの㈱アズマ(八女市吉田、中島一嘉社長)は地域電力会社と協力し、八女、広川地域に拠点を置く事業者の事務所屋根に太陽光パネルと蓄電池を無償で設置して電力を地域で循環させるプロジェクトを展開している。
協業するやめエネルギー㈱(同市、本村勇一郎社長)は、地元企業の有志が出資して設立した地域電力会社で、可能な限り地元で発電した電力を消費する“地産地消”型の電力供給システムを目指している。
今回の取り組みは同社の出資企業を中心に、太陽光パネル(12〜16kW)と2kWの蓄電池からなる発電システムを無償提供し、システム所有者のアズマが余剰電力をやめエネルギーに売電する形で運営。設置した蓄電池は災害時に近隣住民に開放し、携帯電話などの充電場所として活用するBCPの意味合いも大きい。すでに市内110カ所(計2MW)分を設置済で、1カ所で160世帯分のスマホ充電が可能。110カ所で1万7600世帯、同地域の人口の55%をカバーしている。発電システムはFITの買い取り期間が終了する10年後には、事業者に無償譲渡する。中島社長は「同システムを『Led‘S(Local Energy Direct System)』と名付けた。条件さえ整えば、どの地域でも実施することができる取り組みなので、地域の再エネ事業者や地域電力会社と協力して、全国に広げていきたい」と話している。
同社は1995年設立。資本金は300万円。従業員数は20人。
2020年9月23日発行