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事業化目指し、レアメタル回収試験開始 三菱マテリアルと日本磁力選鉱


xEV車両の廃車量増加見据え

三菱マテリアル㈱(東京都千代田区、小野直樹社長)と鉄鋼スラグ(鉄製造時に発生する副産物)リサイクル事業の日本磁力選鉱㈱(北九州市小倉北区馬借3丁目、原田信社長)は4月8日、レアメタルの回収試験を開始した。
日本磁力選鉱のひびき工場(北九州市若松区響町1丁目)内に三菱マテリアルが開発したレアメタルの精製装置を設置。電動車両(xEV車)用リチウムイオン電池などに含まれるコバルト、ニッケルの回収試験を実施する。将来的な電動車両の廃車量増加を見据え、高効率なリサイクル技術の確立と2022年度の事業化に向けた共同開発を進める。原田社長は「今回の回収試験は、レアメタルを分別し、価値のあるものとして加工する実証をしている。完全な技術はまだ確立されておらず、将来性を見込んでいる」と話している。
同社は1949年2月設立。資本金4億8638万円。売上高149億8638万円(18年9月期)従業員377人。

2019年5月28日発行