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九電豊前発電所にサーモンの陸上養殖場を建設 フィッシュファームみらい


週刊経済2022年2月15日発行

年間生産能力は約300トン

九州電力㈱など4社が九電豊前発電所(豊前市八屋)に設立したサーモンの陸上養殖事業を展開するフィッシュファームみらい合同会社(村上俊樹社長)は、同発電所内に陸上養殖場の建設を始めた。
敷地面積は約5千㎡。直径11メートル、高さ3・5メートルの飼育タンク8基と浄化設備などを設置、商用登録済の「みらいサーモン」(トラウトサーモン)を養殖する。施設は9月までに完成、10月から稚魚を受け入れ、来年1月からの出荷を目指す。当初の生産能力は年間約300トン。スーパーマーケットや回転寿司店を対象に販路を拡大していく方針。
満畑祥樹事業部長は「試験養殖で飲食店等にサンプル出荷しているが、色や食感に対する評価は高い。国内に出回るトラウトサーモンは9割が輸入ということもあり、鮮度で勝負できるサーモンを出荷することになる」と話している。
同社は昨年10月1日に九州電力㈱(福岡市中央区渡辺通2丁目、池辺和弘社長)、ニチモウ㈱(東京都品川区東品川1丁目、松本和明社長)、九電グループの西日本プラント工業㈱(福岡市中央区高砂1丁目、佐々木有三社長)、㈱井戸内サーモンファーム(大分県由布市、濱砂慎吾社長)など4社が設立。資本金は1千万円。