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九電グループとスマートファクトリー化を研究 シャボン玉石けん
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週刊経済2023年6月6日発行号
自社工場で来年3月末まで
無添加石けんメーカーのシャボン玉石けん㈱(北九州市若松区南二島2丁目、森田隼人社長)は4月10日、九電グループで情報システム開発を手掛けるQsol㈱(キューソル・福岡市中央区渡辺通2丁目、犬塚雅彦社長)と自社工場のスマートファクトリー化に向けた共同研究を開始した。
成長戦略で掲げる「事業基盤の進化・強化」の取り組みの一環でスマートファクトリー(工場内の機械をインターネット環境とつなげ詳細な稼働状況などのデータを蓄積し、効率的な稼働で最大利益を生み出す工場)化による生産性や品質向上を目指す。キューソルはもともと同社製造部門のシステム管理を手掛けており、共同研究を通じてさまざまな企業のスマートファクトリー化を推進するソリューション開発を目指す。共同研究はシャボン玉石けんの工場(本社同所)で来年3月末まで実施する。具体的にはAI・IoTを活用して各工程の生産進捗データを収集・分析し設備設定を適正化することで生産性向上につなげる。また、電力やガスなどの使用状況を可視化することでエネルギー資源の管理を強化する。同社では「工場作業員にスマートウォッチを装着させて体温や脈拍などのデータを分析し熱中症対策にもつなげていく。九州の中小企業DXの成功事例として全国で参考になるような取り組みになれば」と話している。