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九電の知的財産を取引企業に紹介する連携事業 西日本シティ銀行
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週刊経済2021年9月28日発行
web上のプラットフォーム活用し
㈱西日本シティ銀行(福岡市博多区博多駅前3丁目、村上英之頭取)は9月1日、九州電力㈱(同市中央区渡辺通2丁目、池辺和弘社長、以下九電)と連携し、web上の同行プラットフォームを活用し、九電が保有する知的財産を同行の取引先企業に紹介する連携事業を開始した。
これは、環境の変化で企業が抱える課題が多様化し、新規事業の開発や既存事業の強化が必要とされる中、両社はそれぞれの持つリソースを有効に活用することで、地場企業が抱える課題の解決を支援し、地域の持続的な発展を図るもの。九電が金融機関と知的財産活用の分野で連携するのは初めて。
九電は、電力事業における安全性・耐久性の向上やコスト抑制、環境の維持・保全、蓄電・省エネルギーなど電気利用の高度化を目的に、総合研究所を中心に研究開発を長年続けており、省エネや環境技術など約110件の知的財産を保有。 これらの知的財産は、これまで社内や共同研究先での利用が中心だったが、電力事業以外の幅広い分野で活用してもらう。同行は、九電と同行取引先企業との間を取り持つ「ハブ機能」を担い、取引先企業が必要とする九電の知的財産を紹介していく。取引先企業への知的財産の紹介は、昨年6月に導入した地域企業の成長支援プラットフォーム「西日本FH Big Advance」のオープンイノベーションに九電がパートナーとして参加し、ウェブ上で行う。
九電の保有する知的財産は「発電」や「電池・蓄電・電力制御」から「環境」、「土木」、「金属」、「空調・加熱」、「有機EL」、「超電導」、「情報システム」、「IoT・ビジネス」といった分野まで多岐にわたっている。