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九工大内で4月から無人店舗の実証実験 QTnet


九工大や九工大生協と連携協定

九電グループの情報通信事業会社、㈱QTnet(福岡市中央区天神1丁目、岩﨑和人社長)は、国立大学法人九州工業大学(北九州市戸畑区仙水町、尾家祐二学長、以下九工大)、九州工業大学生活協同組合(同所、小田部荘司理事長 以下九工大生協)と連携協定を締結し、4月から九工大戸畑キャンパス(同所)内で認証・決済技術やAI(人工知能)などのICTを活用した無人店舗の実証試験を開始する。
小売業界では人手不足や労務コストの上昇に直面し、今後店舗の無人化の流れが加速すると考えられている一方、無人店舗の本格的実装には導入コストやセキュリティ、決済方法などさまざまな課題がある。今回、九工大の「未来思考型キャンパス」の取り組みの一環として、同大の研究技術とQTnetのICT技術を活用した無人店舗の実証実験で、学生の購入体験を通じた新しいアイディアの創造を推進するとともに、無人店舗のスムーズな社会実装を目指す。
実証実験用に設置するコンテナ型の無人店舗は、来店客の顔認証、またはICカード(学生証など)認証によって店舗扉を開閉する。また、来店客がレジに設置した台に商品をまとめて置くだけで、AIを活用した画像認識技術を用いて商品を一括で認識。商品情報や購入金額をレジ画面に表示し、生協ICカードで決済できる仕組み。今後は、九工大の自動運転技術を実装した移動型無人店舗の導入を進め、継続して実証実験のフィールドを拡大していく方針。

2019年1月22日発行