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九州農業景況DI、設備投資ともに減少 日本政策金融公庫福岡支店


農業者912先回答

㈱日本政策金融公庫福岡支店(福岡市博多区博多駅前3丁目、勝又政司支店長)が発表した2017年下半期(2017年7月~同12月)の九州地区「農業景況調査」動向指数(DI)は、昨年通期比5・7ポイント減の21・9(全国下半期実績DIは21・2)となった。
九州7件の融資先認定農業者および担い手農業者3089先のうち、912先(回収率29・5%)から調査回答を得たもの。九州地区の景況DIは、光熱動力費など生産コスト上昇の影響で「販売単価DI」は昨年通期比9・7ポイント減の16・7、「収支DI」は同8・9ポイント減の14・9、「資金繰りDI」は同3・3ポイント減の16・6と低下したが、いずれもプラス値を維持。しかし、「設備投資DI」については同17・4ポイント低下し、▲8・4とマイナス値を記録。農業構造の変化に伴い、対応が必要な状況に直面していることが浮き彫りとなった。
業種別の景況DIは、ブロイラーが同20・5ポイント増の51・9、養豚が同12ポイント増の41・5と好調を維持。肉用牛は販売単価の下落と素牛価格の高止まりの影響で同28・9ポイント減の36・3、採卵鶏が同11・1ポイント減の34・8、茶はドリンク・抹茶需要が好調で同5・9ポイント増の30・9と回復基調になっている。なお、九州地区の2018年通年景況DIは、今期と同様の21・9と予測している。

2018年4月24日、5月1日合併号